「ヨーロッパの民族衣装」という本に載っていた女性の衣装を、自キャラに着せて描き起こしてみた資料メモです。
今回は、17世紀ドイツ風の女性衣装です。
日本でも過去の時代の衣装をまとう「時代祭」や「時代行列」があるように、ヨーロッパでも「過去の時代の衣装」を現代に再現して纏うイベントがあるのですが…
これはドイツ・ローテンブルクで行われるマイスタートゥルンクの歴史祭りで少女が纏っていた衣装です。
ローテンブルクは「ロマンチック街道」にある城壁に囲まれた町で、毎年初夏の聖霊降誕祭を中心とした3日間、「マイスタートゥルンク」の故事に由来した祭りが行われます。
(三十年戦争で敵対するカトリック軍に町を包囲された際、3リットル以上のワインを一気に飲み干せる者がいたら死刑囚(捕えられた市議会議員たち)を特赦すると言う将軍の申し出に対し、元市長が見事それを成し遂げ、町を救ったそうです。)
この衣装は首元の「ひだ襟」が特徴的です。
ひだ襟と袖口のレースだけは白く、それ以外は落ち着いた色合いの無地の布地が使われていました。
(髪型は三つ編みのお下げでした。)
あくまで当時の「再現」ですので、衣装に使われる素材など、細部には「当時には無かった現代の製品」が使われているかも知れません。
ちなみに今回の「中の人」は、アルファポリスさんに掲載している異世界転生ファンタジー小説「囚われの姫は嫌なので、ちょっと暴走させてもらいます!~自作RPG転生~」の主人公アリーシャ・シェリーローズです。
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