スキャンした絵から主線だけ取り出す方法(Photoshopの使い方)
自分はイラスト制作にPhotoshopを使っています(と言うよりソレしか持っていません)。
Photoshopは「レイヤー」がありますので色塗りをするのに便利なのですが、スキャナで取り込んだ絵から主線だけを取り出して別レイヤーにすることができれば、さらに便利になります。
なぜなら「主線の上から」色を塗ると、せっかくの線が消えてしまいますが、
「主線だけを取り出したレイヤー」を全レイヤーの「一番上」に置いておけば、その下にどれだけ色を塗り重ねようと線は消えないからです。
…というわけで、自分が普段からやっている方法をカンタンにまとめていきます。
(独学で編みだしたものなので、実はもっと便利な方法があるかも分かりませんが…)
まず、イラストをスキャナで読み込みます。
(今回は普通のノートに描いたラクガキです。家にスキャナが無い方はコンビニのコピー機にスキャニング機能が付いていることもあるので、チェックしてみると良いです。)
スキャニングしたばかりの状態だと、色も全体的に暗いですし、ノートの罫線や裏側のラクガキが写り込んでしまっていたりします。
これを、まずは上のツールバーの「イメージ」→「色調補正」→「明るさ・コントラスト」で調節していきます。
(自分のPhotoshopはバージョンが古い気がするので、現在のバージョンだと多少違っているかも知れません…。)
「明るさ」と「コントラスト」のバーをそれぞれ右へスライドさせ、全体を明るく、線がくっきりするように調整します。
すると、ノートの罫線や裏写りも消えて主線がハッキリしてきます。
(ただし、元々罫線が濃くハッキリしたものだと、どれだけ調節してもノートの線が消えないので、なるべく「らくがき帳」などの白紙のノートや罫線の薄いノートを使うことをオススメします。)
この状態になったら、自動選択ツールで適当に余白の白い部分を選択→選択した部分を消去(デリート)します。
(デリートすると線が見づらくなるので、あらかじめ下に白紙のレイヤーを用意しておくと見やすいです。)
これだけでも一応、線が取り出せてはいるのですが、細かい色ムラなどがあったりしますので、さらに一手間加えます。
まずは主線を取り出したレイヤーの「透明ピクセルをロック」→好きな色を選択して「描画色で塗りつぶし」します。
これで「主線だけを取り出したレイヤー」が完成します。
自分の場合は、ここからさらに「主線だけを取り出したレイヤー」をコピーし、「フィルタ」→「ぼかし」を加えることで、線画だけのイラストを“ちょっとイイ雰囲気(?)”にするのが好きです。
(ぼかしを入れる際には「透明ピクセルのロック」を外さないと、ちゃんとぼかせませんので、ご注意を。)
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