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2019年5月 2日 (木)

カナサヒコ&マタチ|デフォルメ画

和風ファンタジー小説「花咲く夜に君の名を呼ぶ」に登場するオリジナル神「鉄砂比古(カナサヒコ)」と、鍛冶職人の少年「真大刀(マタチ)」の、キャラクター設定用に描いたデフォルメ画です。

Yamazunomatachikanasahiko

イケメンは描けないのでデフォルメキャラになってしまいます…。)
 
「鉄砂比古」は「鉄砂郷」の鎮守神で鍛冶の神ということになっていますが、うっすら日本神話の「天目一箇神(アマノマヒトツノカミ/天目一命(アメノマヒトツノミコト)」(古事記では「天津麻羅(アマツマラ)」)をモデルにしています。

この神は金工・鍛冶の神なのですが、その名の表す通り“独眼”で、妖怪「一つ目小僧」のルーツだとも言われています。

鍛冶に関わる神隻眼だったり、片足が不自由だったりすることが多いのですが、

この理由については、片目と片足が悪くなっていくのが職業病である“タタラ吹き”(←古代からの製鉄法)との関連性を推す説や、神に生贄として捧げられる人や動物の目を片方潰したり片足を折ったりして逃げられなくし、この人や動物を崇めていた習俗によるとする説(←柳田国男さんの説)など諸説があります。

(ちなみに日本神話のみならず、鍛冶神であるとも言われている北欧神話の主神・オーディンも隻眼ですし、ギリシャ神話の鍛冶の神ヘファイストスは「いとも名高き足の悪い人」と呼ばれ片足の萎えた神として描かれています。)

そんなこんなで、「鉄砂比古」も隻眼で、片足が悪く、杖をついて歩く男神という設定になっています。

(鍛冶の神についてのアレコレは、小説サイトの方でも蛇足な雑学コラムとしてまとめてあります。)

ちなみに衣裳は実在の埴輪(確か「ひざまづく男子」とか言う、真ん中分けの男性埴輪)を参考にしています。

実物の埴輪には「みずら」は付いていないのですが、たぶん付いていたんじゃないかという想像で補っています。

(神様という高貴な身分なのに、労働者階級の髪型と言われている「上げみずら」なのは、“鍛冶”という労働を司る神様だからです。)

真大刀は衣裳を描くのが面倒臭かったので、顔だけ…

一応「みずら」を付けて描いていますが、実際にみずらを付けるかどうかは、ちょっと本人もまだ迷っています…。

(ちなみに「真大刀」は「常陸国風土記」の「夜刀神」の伝承の登場人物「ヤハズノマタチ」をベースに創ったキャラクターです。)

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